【体験談】会計初心者が米国公認会計士USCPAに合格するまで〜実際の勉強時間、難易度はどれくらいかを考えてみた

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こんにちは、hamuriです😊
2020年11月にUSCPAの全科目合格をした私が、どれくらい勉強していたか、また、難易度はどれくらいに感じたかをまとめてみたいと思います。勉強時間については以前の記事にも少し書きましたが、今回はもう少し詳しく書いていこうと思います。

私がなぜUSCPAを目指したかや、私のバックグラウンドなどは別記事に書いていますのでよろしければご覧ください⬇️

一般的にUSCPAに合格するのに必要と言われる勉強時間

USCPAの全科目合格に必要な勉強時間は、学校の説明会に行った時に聞いた話やネットで検索して見てみると、一般的には1,000時間とよく言われています。

1日5時間勉強すれば200日で1,000時間です。毎日休まず5時間は時間が取れないかもしれませんが、少し余裕を持って考えても1年くらいで出来ちゃいそう!な〜んて思いませんか?

hamuri

実際に、学校では1年で合格する人もいますよ、と言っています

確かに1,000時間や1年での合格は無理ではないです。実際に1年くらいで合格してしまう人も、もっと早く合格してしまう人もいます😳

ただ、それを鵜呑みにするのはあまりに危険だと私は思っています😅
なぜなら残念ながらこの勉強時間の目安は全ての人に当てはまらないと思うからです。

USCPA試験の特徴として、特に日本人の受験者は社会人が多いです。その為、受験者それぞれの英語力、会計の知識、今までの仕事内容等、バックグラウンドがかなり違ってきます。本人の既に持っている知識・能力により難易度は大きく変わってくる為、一概に「何時間で合格できます」とは言うのは難しい試験なのではと思います。

しかし「合格まで何時間かかるか分かりません」と言ってしまったらお仕舞いなので・・・目安として使われるのが「1,000時間や1年」という時間・期間なのだろうと思います。

私が実際に試験を受けた感覚から、「1,000時間や1年で合格できる人」がどういう人か考えてみました。

  1. 英語が得意(TOEIC800点以上)な人
  2. 簿記2級以上の資格を持っている人
  3. 仕事で会計に関わっている人(経理で実際に仕訳入力や会計処理の検討、監査法人対応経験等)
  4. 日本の公認会計士資格を持っている人、短答試験合格または短答試験を受験できるくらい勉強した事がある人
  5. 勉強だけに専念できるくらい勉強時間が取れる人

「あ、当てはまってる!」と思った方、ごめんなさい。これらのどれか一つに当てはまっているだけでは1,000時間/1年での合格は難しいと思います💦

  • 1〜3の全てに該当する人
  • 1&4の両方に該当する人
  • 1.2.5の全てに該当する人

上記に該当する人は1,000時間や1年で合格できる可能性があるのではと思います。特に1&4に該当する人はもっと早く合格してしまうかもしれません。

でもこれらに該当しない方の場合、1,000時間や1年での合格は難しいと思っていた方が良いかもしれません。

私はUSCPAの勉強を開始した当初はこれらに1つも該当していませんでした。全くの会計初心者でTOEIC730点、フルタイムの仕事がある為勉強に専念は出来ない状況でした。学校の説明会やwebの情報で「勉強時間は1,000時間くらい」と聞いて、「1年は無理かもしれないけど私でも2年くらいあれば取れるかな」と軽く考えて勉強を始め、結局6年かかりました💦

hamuri

もしかしたら、これらに当てはまらないけど1,000時間で合格しました!って方もいるかもしれません・・・本当に尊敬します😳
こちらはあくまで私が試験を受けた上での個人的な感想なので当てはまらない方もいるかもしれませんご了承ください🙇‍♀️

・・・これを見て、USCPAは無理かもって思ったあなた‼️ 決して諦めないでください‼️

諦めて欲しくてこれを書いているわけではありません。ぜひ挑戦してほしいです!

ただ、簡単なのかな〜と思って始めてしまうと思ったより辛くて途中で辞めてしまうかもしれない。ある程度は覚悟して始めた方が良いかなと思ったので、意外と大変ですよというのを知っておいてほしいとの思いで書いています。

すっごく大変かもしれない。でも最後まで頑張ってみよう!という心意気で挑んでみてください🔥

何もアドバンテージがない方はすごく大変で時間はかかるかもしれないけれど、諦めずに続ければきっと合格します‼️

実際にUSCPAに合格するのに必要な勉強時間

さて、ほとんどアドバンテージがなかった私は全科目合格までに6年かかったとお伝えしました😇

では実際にどれくらいの勉強時間をかけたのかについて書いていきたいと思います。と言っても、残念ながら勉強時間の記録を取っていなかったので詳細に何時間かかりました!とお伝えすることができません・・・ごめんなさい🙇‍♀️

でもこれは参考になるかなぁと思うことを書いていきます。

私がUSCPAの勉強の為に選んだ学校はアビタスです。

以前のUSCPA関連の記事でも書きましたが、アビタスはweb上でMC問題やTBS問題の演習をすることができます(紙ベースの問題集もありますが、私は主にwebしか使っていませんでした)。そのMC問題を解くのにかかった時間が蓄積されデータとして残りますのでそちらをシェアしたいと思います👍

これらの時間を全て合計すると、合計703時間01分となります。※MCの問題演習だけでこの時間です。

他にやる事は、講義でのインプット・TBS問題演習・AICPA問題演習・模擬試験・その他補足で講義や問題演習が出る事があるのでその対応、あと私は単位の取得が必要だったので単位取得の為のテストを受けるなどの時間も必要でした。

色々やる事はあるものの、勉強のメインは講義と問題演習になると思いますので、問題演習は上記を参考にしていただくとして、講義の聴講にかかる時間を考えてみたいと思います。

アビタスの講義はwebで聞くことができます(対面でも行われていますが、2022年1月現在は感染症対策の為休止中)。例えば、BECは講義動画が特別講義含めて98.4時間分あります(教科書7.3ver)。REG1は43.3時間分、REG2は57.8時間分です。FARとAUDはもう受講期限が切れていて確認できないのですが、FARのボリュームが多いことを考えると、講義だけで300時間以上かかりそうです。

また、USCPAの講義に入る前に「英文会計入門」という講義が用意されています。これは最低限の会計の知識を教えてくれるものなので、簿記2級くらいの知識があれば見なくても良いくらいなのですが、まぁ皆さん一応見る思います。この講義動画も12.5時間あります。

改めて考えてみると、講義視聴+MC問題演習だけでほぼ1,000時間になってしまいますね😵
あくまで私の場合のお話ですが、1,000時間いうのはどれ程効率的にやらなければ達成できないか、お分かりいただけたと思います・・・。

hamuri

時間短縮のコツとしては、講義はwebで速度を早くして見ること。
私は2倍だと理解力が落ちてしまう感じがしたので、1.5倍で聞いていました!

1日の勉強時間はどのくらいだった?

1日にどれくらい勉強していたか?と言うのもお伝えしたいと思います。

簡単にまとめるとこんな感じです。

  • 1年目:ほぼ土日のみ(講義を聞きに学校に通っていた)
  • 2年目:土日のみ、サボる時も多々あり
  • 3年目:ほぼサボり。笑 3年目終わりかけくらいからは平日1時間、土日3-5時間
  • 4年目:平日最低2時間、土日5-7時間
  • 5年目:平日最低2時間、土日5-7時間
  • 6年目:毎日6-8時間(退職し勉強に集中)

途中かなり失速しています😇
夫にはもう勉強辞めるのかなと思ってたって後に言われました💦

途中、転職もあったし、簿記も取ったし、とか勉強しなかった時の言い訳は色々ありますが・・・

時間をかければかける程忘れるし、良いことありません。遊んでいても頭の片隅には「勉強しなければ、試験に受からなければ・・・」という考えが消えないので、いつも焦っている気持ちになるし、本当に受かるんだろうか、いつ勉強から解放されるのか、という悩みも尽きませんでした。

確かに勉強するのは辛い時もあるけど、私のようにダラダラせず早く取った方が気持ち的にも絶対楽だと思います😅

USCPAの難易度

私にとってはとっても難しかったです😂
しかし難しかったけど、内容が理解できないという事は決してありません

何が大変かと言うと、範囲が広いので試験まで広範囲を覚えていなければいけないというところです。
広範囲をただ暗記するというのは難しいので、もちろん理解する事も大切になってきます。

何度も言いますが、理解ができないという事は決してありません。←これが重要なポイントだと思っています。

理解ができないという事がないので、私のような会計初心者でも、学習を続けて理解を深め・記憶する事ができれば合格できる試験です!

初心者は全く太刀打ちできない、理解不能という事がないので、そういった意味では難易度は高くはないかもしれません。

よく日本の会計士と比べてどちらが難しいと言われる事がありますが・・・
日本の会計士試験→広く深く
米国の会計士試験→広く浅く
という印象がありますので、日本の会計士試験と比べてもUSCPA試験は難易度は低いかなと思います。USCPAはまずは基礎を試験を通して学んで、実務で深く学んでいくイメージなので、試験では基本的に基礎を問われます。

hamuri

日本の会計士試験に対応するには広い範囲で、更に深い会計知識を求められますので鬼だな〜と思います💀笑

ただし、USCPAでは英語の壁が立ちはだかりますので、日本の会計士試験にはない問題も浮上してきます。

私は特にAUDの勉強を始めた時に問題文の英語が分からなくてダメかもしれないと思ったのを覚えています。やはり私の英語力では無理かもしれない・・・と。

でも大丈夫です👍
繰り返し問題を解くことで、会計の英語に慣れる事ができ、いつの間にか理解できるようになります

まとめるとUSCPAの試験は、試験自体の難易度はとても高いという訳ではないが、合格までの道のりは決して簡単ではありません。継続して広範囲を勉強する必要があり、独特な会計の英語に慣れる為、相当の忍耐力が必要です。

まとめ

USCPAの合格には、諦めない心が必要だという事がお分かりいただけたと思います👏

会計初心者だって、英語が少し苦手だってきっと大丈夫。だけど決して途中で諦めてはいけません。
諦めたら試合終了😭

ある意味、忍耐力のテストでもあるかも!?と思って気合いを入れて学習に励みましょう‼️

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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